不動産売却でおこなうインスペクションのメリットとは?かかる費用も解説

2022-09-20

不動産売却でおこなうインスペクションのメリットとは?かかる費用も解説

この記事のハイライト
●インスペクションとは、中古住宅の状況を専門家が診断すること
●インスペクションは、高値での早期売却が期待できるなどのメリットがある
●インスペクションを受ける費用の相場は5万円から7万円ほど

不動産売却前のインスペクションは、日本ではまだ一般的におこなわれていません。
インスペクションを実施している物件はライバル物件との差別化につながり、売れやすくなるというメリットがありますが、デメリットも忘れてはいけません。
この記事では、インスペクションとはなにか、メリットとデメリット、かかる費用をご説明いたします。
青森県青森市の不動産売却をご検討中の方は、ぜひご参考にしてください。

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不動産売却におけるインスペクションとは

不動産売却におけるインスペクションとは

インスペクションとは、調査や検査という意味があります。
「既存住宅状況調査」などと呼ばれるとおり、一定の講習を履修した建築士などの専門家が、中古住宅の状況を調査して報告します。
ここでは、インスペクションを受ける目的や、受けるべきタイミングをご説明します。

インスペクションの目的とは

インスペクションは、住宅の状態を客観的に提示し、安心して取引することを目的として実施されるのが一般的です。
中古住宅市場が活況なアメリカでは売却前のインスペクションは一般的で、今後は日本でも広がることが予想されています。
近年では、2013年に国土交通省がインスペクションの基準を設け、2018年の法改正などにより、日本政府としてもインスペクションの普及を目指しています。
なかには独自の名称で似たサービスがおこなわれていることもありますが、ここでは宅地建物取引業法が規定するインスペクションを前提にご説明します。
宅地建物取引業法で規定されるインスペクションを実施できる業者は、不動産会社からご紹介が可能です。

インスペクションを受けるタイミングとは

不動産売却を決めたら、まずは不動産会社に査定を依頼します。
査定前にインスペクションをおこなえば、その結果を踏まえて、より適正な価格での査定結果が得られます。
しかし、査定を受けた後にインスペクションを受けても遅くはありません。
不動産会社に売却を依頼するための「媒介契約」を結ぶ際に、不動産会社からインスペクションについての説明があります。
そこで、インスペクションを受けると決めたら、不動産会社が既存住宅状況調査技術者「インスペクター」をご紹介します。
不動産会社からご紹介されるインスペクターは、宅地建物取引業法に則ったインスペクションができるため、安心して依頼できるでしょう。
その場合は、インスペクションの結果を受けて、査定価格から売り出し価格を調整します。

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不動産売却におけるインスペクションのメリット・デメリット

不動産売却におけるインスペクションのメリット・デメリット

不動産売却前にインスペクションをおこなうか迷っていらっしゃるかもしれません。
インスペクションのメリットとデメリットを把握したうえで、実施するかを判断すると良いでしょう。

インスペクションのメリット

インスペクションの主なメリットは、以下のとおりです。

  • 買主が安心して購入できる
  • 問題がなければ売却価格が上がる
  • 売却後のトラブル防止につながる

中古住宅は、建物の内部の状況がわからず、不安を感じて購入をためらう買主も少なくありません。
しかし、インスペクションを受けていれば、見ただけでは分からない建物の状態が把握できるため、安心して購入できます。
「問題なし」と判定され、インスペクションに合格していれば、購入の後押しになり、高い価格での早期売却が期待できるでしょう。
インスペクションにより問題が発覚した場合でも、売主にとってのメリットがあります。
売却後に買主から建物の欠陥を指摘されたら、売主に「契約不適合責任」が問われます。
たとえ売主がその欠陥を知らなかったとしても、前もって買主に伝えていなかったことは、売主が責任を負うのが一般的です。
しかし、インスペクションを受けることで、事前に状態を把握できるため、売却後にトラブルが起きる心配は少なくなるでしょう。
さらに、売却後に問題が見つかった際に修繕費用が補償される「既存住宅売買瑕疵保険」に加入するためには、インスペクションの合格が条件のひとつです。
この保険の加入には、要件を満たすインスペクターを選ぶ必要があるほか、いくつかの条件があるため、事前にご確認ください。

インスペクションのデメリット

不動産売却前のインスペクションのデメリットは以下のとおりです。

  • 費用がかかる
  • 修繕が必要になる
  • 売却が困難になる恐れがある

インスペクションには費用がかかるため、その価値があるか見極める必要があるでしょう。
また、インスペクションに合格できれば問題ありませんが、不具合が発覚したときには対応が必要となります。
軽微な不具合であれば、買主に伝えたうえで売却すれば問題ありません。
また、簡単に修繕できるものであれば、売主が修繕し、その履歴を残しておけば買主からの安心感が得られるでしょう。
しかし、インスペクションで売却が困難になるほどの重大な欠陥が見つかる恐れもあります。
修繕するには多額の費用がかかり、そのまま売却する場合は価格が大きく下がることも考えられます。
ただし、インスペクションをせず、そのような欠陥を知らずに売却した場合は、後から大きなトラブルに発展するでしょう。
これらメリットとデメリットを考慮したうえで、インスペクションを検討することが大切です。

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不動産売却前にインスペクションをおこなう費用

不動産売却前にインスペクションをおこなう費用

インスペクションの費用相場は、およそ5万円から7万円です。
ここでは、費用の内訳や、オプションとして追加費用が必要となるケースについてご説明します。

インスペクション費用の内訳

インスペクションの費用には、主に以下のものが含まれます。

  • 人件費
  • 交通費
  • 調査機器の損料
  • 報告書などの作成費用

インスペクションのなかで必ず発生しているのが、インスペクターや事務員などの人件費です。
宅地建物業法に準じたインスペクションをおこなうには、既定の講習を受けた建築士である必要があります。
また、現場までの交通費や、場合によっては駐車場代が別途かかることもあります。
さらに、インスペクションで使用する機器が消耗する費用も含まれています。
調査後に受け取る報告書の作成費用も、インスペクション費用の一部です。

インスペクションの調査対象項目

インスペクションでは、住宅のさまざまな箇所を対象に、目視や機器によって調査していきます。
建物を支える重要な基礎や外壁は、ひび割れ、欠け、傾き、コケ、カビの様子などを確認します。
また、屋根は主に目視で、破損がないか、瓦に浮いている部分はないかなどを調査します。
さらに、室内や水回りを、配管の状態なども含めてチェックし、天井裏や床下も目視で確認します。
さらに、バルコニー、ベランダも調査項目に含まれていることが多いです。

追加費用がかかるもの

床下や天井裏にインスペクターが入り込んで、さらに入念な調査を行う場合は、追加費用がかかることが多いです。
また、塀やフェンス、門などの調査をする場合も、オプションに設定されているケースが一般的です。
特殊な機器を使い、より詳細な調査をするにも、追加費用が発生する可能性があります。

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まとめ

不動産売却前のインスペクションのメリットやデメリット、かかる費用をご説明しました。
インスペクションには費用がかかりますが、実施することで売主も買主も安心できる売却につながるでしょう。
わたくしども「スマイル不動産」は、青森県青森市で不動産売却を多数取り扱っております。
インスペクションに関するお悩みや査定は、弊社までお気軽にご相談ください。

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